「できます」から「できません」そして「一緒に考えましょう」へ

エンジニアをやってるとつきまとう「できます」「できません」の話。

なんでも「できます」の時代

最初に入った会社では「できませんと言うな」と教わった(ような気がする)。 まずはなんでも「出来ます」と答えろ、そう言わないと「チャンスを失うぞ」的な発想で、当時は確かにそうだなと思った。 まずはチャンスを貰わないことには始まらないので、何でもかんでも出来ないと言うよりそのほうが良いと。

ちょっとなにかあると「できません」の時代

暫くして別の会社で「できないことはできないとハッキリ言うべきだ」という人に出会った(と思う)。

  • なんでも出来るって言ってると押し付けられるぞ
  • 出来ないことを出来ると言ってできなかった時どうするんだ?という問題
  • エンジニアなんだから可能不可能をしっかり判断して正確に伝える必要がある

これはつまり「お前はチャンスを活かして成長したので、今後はちゃんと考えて行動しろ。むしろそうしないと信頼を失うぞ」という事だ。 実績がなくチャンスが必要だった頃と比べ、実績があり着実な信頼を築く有用性が増したのだ。

「一緒に考えましょう」の時代へ

そして今はまたチョット違う。 できないことをできないと言うのは簡単だし、一種の自己防衛でもある。

今の自分は「どうやったら上手く出来るか、一緒に考えましょう」をできるだけ意識している。 実績も少しずつ積んできたから無理やりチャンスを取りに行く必要もないし、過度に守りに入る必要もない。

「xxできますか?」と聞かれたら「できます」でも「できません」でもなく、「どんな話ですか?」とちゃんと聞く。 話を聞いてみて出来なさそうでも「できません」じゃなくて「そのままだとこういう理由で上手く出来なさそうなので、どうやったら良いか一緒に考えましょう」

なんでもできる人じゃないけど仕事はあるし、ちょっとできなさそうでも、ちゃんと伝えられるようになったから、こう言える余裕ができたのだろう。

自分の成長に伴ってモノの引き受け方が変わってきたわけだけど、次はどうなるんだろう? もうちょっと成長したら分かるのかもしれない。