人によって言葉の意味が違う事

最近、仕様とかプロダクトの方向性とか、色々なことをチームのみんなで話すことが多い。 その中で何度も同じ失敗というか、認識の齟齬を起こしているのだが、その一つに「俺が思っている言葉の意味と、彼の思っている意味は違う」がある。

言葉の捉え方は人によって違う

開発者なんてやってると「今週中に作って」等とよく言われると思うが、これに対して「今週中って翌週の始業まで?」なんてジョークで返すことも多いと思う。

これは、「今週中」の意味について、人によって解釈が違いやすい言葉だと認識しているからだ。 だから、こんな返し方をして意味のすり合わせをするわけである。

このような分かりやすいケースなら良いが、必ずしもそういうケースばかりではない。 例えば「評価」という言葉があるが、これも人によって意味が少々異なっていた。

言葉の意味が違うと話は噛み合わない

こんな会話があったとしよう。

A「上司とは言え、普段現場にいない人に評価されるのは納得できない」 B「上司なのだから評価するのは当然だ。現場にいるかどうかは関係ない」

上のような意見の相違によって話は平行していたのだが、話を聞いていくうちに、どうやらAさんとBさんの思っている「評価」の意味は、少々異なるものだった。

2人は評価の意味を次のように捉えて主張していたのだ。

A「上司とは言え、全く現場にいない人に「公の場で査定されて給与決定」されるのは納得できない」 B「上司なのだから「能力のチェックなどを」するのは当然だ。現場にいるかどうかは関係ない」

例なので少々雑なところもあるが、2人が思っていた「評価」の意味はこんな感じだった。 なるほど、話が全く噛み合わないのも当然だ。

ちなみに、言葉の捉え方が相違を認識した後のAさんとBさんは簡単に合意した。

A「一応上司なので少々能力のチェックなどされる程度はあると思う」 B「流石に現場を全く見ていない人に給与決定のための査定をされるのは納得感がない」

相手の性格等を意識したコミュニケーションを

人は性格や文化によって物事の捉え方が異なる。 ネガティブとポジティブ、繊細と大雑把、保守的と革新的?とか。

繊細な人から貰う小さなダメ出しと、大雑把な人から貰う大きなダメ出し。本当に問題が大きいのはどっちか分からない。

ポジティブな人の「大丈夫!」やネガティブな人の「危ない!」も「危険」の認識やハードルが異なっているからかも知れない。

自分が今付き合っている人々がどんな人なのか?

それを意識しながらコミュニケーションをすることで、より齟齬を減らしていけるのだと思う。

本当にコミュニケーションって難しいなー。